油性ボールペンだと字が下手になる、字が書きづらいと感じることはありませんか?
筆者も油性ボールペンを使うと字が下手になってしまいます。
それにはちゃんと理由があるんですよ!
今回は
- ボールペンだと字が下手になる理由
- 字がきれいに書けるおすすめのボールペン
についてじっくり解説していきますね。
ボールペンだと字が下手になる原因は?
ボールペンだと字が下手になると感じる場合は
油性ボールペンを使っているケースが多いのではないかと考えられます。
油性ボールペンは歴史が古く1800年代後半に開発されたもの。
耐水性、耐光性に優れているため、長年重要書類の記入に使われてきました。
みなさんも馴染みが多いのは油性ボールペンのはず!
役所などの公共機関で書類を書く際に必ず見かけるのはコレだと思います。
筆者が持っているパワータンク(三菱鉛筆)はその一つですね。
粘度が高く、強い筆圧も必要となる筆記具。その上だまやかすれが起こりやすいというデメリットもあります。
それゆえ、思うような字が書きづらいのです。
字が下手になる原因は油性ボールペン自体にあると言えます。
プロや字の上手な方はうまく使いこなすことができるかもしれません。
でも字が得意でないという自覚がある方には向いていない筆記具なのです。
油性ボールペンのメリット
・耐水性、耐光性に優れている
・筆圧が強い人に向いている
・しっかり書いている感覚がある
油性ボールペンのデメリット
・発色が悪い
・インクだまりやかすれがある
・筆圧が必要
・イメージした字が書きづらい
そもそもボールペンにはどんな種類のものがあるの?
あなたはボールペンといえば、どんなペンを思い浮かべますか?文房具屋さんに行けば、ズラーと様々な種類のペンが並んでいますよね。
どれがいいのか悩んでしまったといった経験がある方もいらっしゃると思います。
ボールペンに使われるインクは大まかに3種類のものがあります。
- ・油性
- ・水性
- ・ジェル(ゲル)
*他にもエマルジョンインク、消せるインクがありますが、今回はペン字で使うもの(3点)だけを紹介しますね。
油性の特徴は先ほどお伝えしたとおり。
水性は油性と比べると水に弱い性質があります。インクの粘度は低いので、書き味はなめらかで強い筆圧は必要ありません。
発色は油性に比べると良いですが、耐水性がないので履歴書などの重要書類には使えないこと。すぐに乾かないことがデメリットです。
ジェル(ゲル) は水性インクにゲル化剤を入れたもの。ペンの内部では高粘度ですが、ペン先を紙と摩擦し、ペン先のボールが転がるとインクが低粘度に変化。紙の上につくと高粘度に戻るという不思議な性質があります。
そのおかげで書き味がなめらかな上ににじみにくいのが特徴です。
ジェルペンは油性と水性のいいところをあわせ持ったペンなんです。
水性のデメリットである耐水性があるので重要書類にも使うことができますよ。
ボールペンの種類と特徴についてまとめてみた
インクには2種類ありそれぞれ特徴があります。
染料インク
- 細かい塗料の粒子が水にしっかり溶けているインクのこと
- メリット=紙にしみ込む性質から発色がよく、鮮やかな色合い
- デメリット=乾くのに時間がかかる
顔料インク
塗料の粒子大きく、粒子が水に溶けていないインクのこと
<メリット>
- 紙の上に付着する性質からにじみにくい
- 乾きやすく、耐光性や耐水性に優れている
<デメリット>
鮮やかさは染料には劣る
油性 | 水性(染料) | 水性(顔料) | ジェル・ゲル(染料) | ジェル・ゲル(顔料) | |
インク粘度 | 高い | 低い | 低い | 低い | 中くらい |
耐水性 | 高い | 低い | あり | 低い | 高い |
耐光性(*1) | 高い | 低い | 高い | 低い | 高い |
にじみ | なし | あり | なし | なし | なし |
乾き | 速い | 遅い | 遅い | 中くらい | 中くらい |
インクだまり | あり | なし | なし | なし | なし |
かすれ | あり | なし | なし | なし | なし |
発色 | 悪い | 特に良い | 良い | 特に良い | 良い |
書き味 | 重い | 軽い | 軽い | 軽い | 軽い |
主な商品 | パワータンク(三菱) ジェットストリーム(三菱) |
Vコーン(パイロット) | ユニボールアイ(三菱) | ハイテックC(パイロット) エナージェル(ペンてる) |
ユニボールシグノ(三菱) サラサクリップ(ゼブラ) |
*1 耐光性 ・・・紫外線の光による退色、色あせのこと
字が下手な方に使って欲しいきれいに書けるボールペンとは?
それでは、どんなボールペンを使ったらいいのでしょうか。
それはジャジャーン!
ジェルインクのボールペンです。
ジェルインクは先ほどもお伝えしたとおり
- 耐水性あり(顔料インクの場合)
- にじみにくい(顔料インクの場合)
- インクだまり、かすれなし
- 発色が良い
- 滑らかな書き心地
といった素晴らしい特徴をかねそえているので、文字が書きやすく、きれいに見えるのです。
ペン字愛好者の多くが使っている、人気のジェル系ボールペンは
- サラサクリップ(ゼブラ)
- エナージェル(ぺんてる)
- ユニボールシグノ(三菱鉛筆)
あたりですね。筆者は万能なサラサクリップと発色が一番のエナージェルを日ペン通信学習の際に使っています。
どちらもとても使いやすく、きれいに見える字を書けるのでオススメです。
筆者が油性ボールペンとジェルボールペンの違いを検証してみた!
油性ボールペンの中でも粘度が強いパワータンク(三菱鉛筆)とジェルインクのサラサクリップ(ゼブラ)を比べてみました。
今、日ペンの第5回目課題を練習中なので「インターネットで確定申告」と書いてみましたが・・
どうですか?
明らかな違いは色の濃さではないでしょうか。
発色のいいジェルインク、サラサクリップの方がはっきりと映り、目立ちますね。
次に気になったのが、油性の場合、起筆でかすれてしまう、インクだまりができてしまうところでしょうか。
油性のパワータンクの場合、筆圧をかけないと思うようにインクが出ないので、ところどころ抑えつけるような線になってしまいました。
一方サラサクリップの場合、滑らかな書き味のため、書きやすく、手が疲れにくいと感じました。
ジェルインクのサラサクリップは
- 発色が良く、はっきり見える
- 筆圧をかけず、さらさら書ける
- かすれやだまがない
- 手が疲れない
といったメリットを感じることができました。
やはり世間の評判と同じく、ジェルボールペンは使いやすく、きれいに見える字が書きやすい
と言えるでしょう。
しかし注意点が1つ!
サラサクリップ(ジェルインク)の場合、筆圧をかけすぎると滑ってしまう。筆圧が強い人には書きづらいかもしれません。
筆者も最初はサラサクリップの滑りやすさが気になりました。でもペンの持ち方を正して、ペンを軽く持つ練習を重ねるうちにサラサの魅力がわかるようになりましたよ。
きれいな字を書くためにペン以外に大事なことは?
先にお伝えしたとおり、きれいな字を書くにはきれいに書けるジェル系のボールペンを使うことが大切です。
でもそれだけできれいな字が書けたら、字のことで悩む必要はありませんよね。
きれいな字を書くには
- ペンの正しい持ち方
- 正しい姿勢
- ペン以外の道具
- きれいな字のルール
- 目標にあった練習
が必要となります。
あー、たくさんあって頭がいたいって思いませんでしたが?
でもいきなり全部そろわなくたって大丈夫です。
まずはいい道具を使うだけで気持ちが上がりますから!
何か趣味を始める時って形から入りたいもの。
例えばテニスを始めるなら、道具一式とウェアぜーんぶ揃えるとテンションが上がるのが想像できますよね。
ペン字も同じです。
まずはいい道具から!
その後、少しずづその道具を生かせる技を磨いて行けばよいのです。
まとめ
今回は
- ボールペンだと字が下手になる原因
- ボールペンの種類
- おすすめのボールペン
- ボールペン以外にきれいな字を書くのに大切なこと
についてじっくりお伝えしてきました。
筆者はボールペンではうまく書けないと思うあなたにジェル系ボールペンをおすすめします。
スラスラ滑らかな書き味を味わってみませんか?意外とうまく書けるかもしれませんよ。