美文字のコツ

字を書く前に!基本姿勢、紙や目線の位置を知る

自宅で独学でペン字を続けていると、ついつい自己流になってしまいがちですね。

筆者も気づけば自己流になってしまっていることがありました。

それは字を書く時の姿勢や紙の位置。また、筆者はペンの持ち方や動かし方を矯正中ですが、慣れた方法へ流されがちです。

自分自身への戒めとともに、基本に忠実であることが字をきれいに書く際に大切なポイントであることをお伝えしていきます!

 

字を書く前に確認してほしい!ペン字の基本

字を書く時の姿勢

字を書く時の姿勢について、先生や親から指摘された経験はありませんか?

  • 背筋をピンと保つ
  • 両足をしっかり床につける
  • 机とお腹に握りこぶし1つくらいの空間をあける

の3つが基本ですね。

また、良い姿勢についてわかりやすい方法を青山浩之先生の著書で知りました。

両腕をハの字にするだけで、背筋が自然と伸び、両足も床につくようになる

引用:青山浩之先生著書 "きれいな字”の絶対ルール

とのこと。

引用:青山浩之先生著書

両腕をハの字になるよう試してみたところ、なるほど!自然と姿勢も良くなった気がしました。

また、おへその下らへん、下腹部にクッと力を入れると良い姿勢を保ちやすいので試してみてくださいね。

さてさて、なぜ字を書く時に姿勢が大事なのかわかりますか?

体が傾いていたら、字も傾いてしまいやすいからです。

バランスよく整った字を書くには、良い姿勢が大切なポイントなのですね。

丁寧に書こうと力が入るとついつい書いてる字と顔が近くなってしまう・・

これは筆者の癖ですが、字に力みを感じてしまうのでこの癖が出ないように注意しています。

目線と紙の位置は?

高宮先生の著書によると

目線は斜め前方、できれば60度くらいの角度がよいとされています。

この位置から字を書き始めると、自分の手で書いている字を隠すことなく、字を書くたびにきちんとバランスを確認することができます。

引用:著者 高宮暉峰「まっすぐな線が引ければ字はうまくなる」

正しい姿勢と斜め前方(だいたい60度)を保つと字の書き始める位置が自然とわかるはずです。

両腕をハの字にするとペン先がちょうど右胸前になりますよね!

ポイント!

ペン先の位置は右胸前あたりにする

そしてペン先の位置と書き始めたいところ(紙)を合わせるとが書きやすいでしょう。

もう一点、気をつけてほしいことは動かすのは紙の方だということ。

縦書きの場合、上から下に文字を書き続けているとだんだん目線がずれ、姿勢も崩れていきます。

紙を動かさないと、変に力が入ってしまい字が崩れてしまうことが多いのはそのせいなのね

目線やペン先の位置を大きく動かすことはNG。紙を動かすと目線も姿勢も崩れず、整った字を書くことができるんですよ。

  • 縦書きの場合、紙を少しずつ上に移動させて書く
  • 横書きの場合、紙を少しずつ左に移動させて書く

ことをおすすめします!

一文字ずつ書いては紙を動かすのはさすがに面倒ですよね。

字の大きさにもよりますが、4文字ほど書いたら動かすなど工夫をしてみるとよいでしょう。

ペンの持ち方、動かし方

持ち方についてはこの前更新したこちらの記事で確認ください↓

伸びやかな字が書けないのはなぜ?原因と解決方法を紹介

ペンの動かし方を少し説明しますね。

  • 横線を書くときは親指で右に押す
  • 縦線を書くときは人差し指で上から下へ押す
  • 左上のはねは中指で左上に押す

親指、人差し指、中指にはそれぞれ役割があることを意識してペンを動かしてみましょう。

この時、力を入れすぎないように注意!3本は軽く持つよう心がけてみてください。

筆者は以前、ペンを握りしめるように持っていたので、3本の指それぞれに役割があると考えたことがありませんでした。

【NGな持ち方】

握りしめているとペン先が動く範囲が限られてしまうんですよね。

そのためイメージしたようにペンを動かすことができませんでした。

しかしペンの持ち方、動かし方を変えたことで、以前よりも思ったような線が書けることが増えました。

【正しい持ち方】

特に小さい字を書くときは繊細な動きが必要になるので、持ち方、動かし方を変えた効果を実感しましたよ。

姿勢や目線、紙の位置など、間違った方法と正しい方法を試して見た

筆者が姿勢や目線、紙の位置の重要さを体感するためにNGな方法と正しい方法を試してみました。気づきや感想をお伝えしますね。

①左胸前あたりにペン先を持ってきた場合

②右肩よりも右にペン先を持ってきた場合

③体の中央(おへそのライン)にペン先を持ってきた場合

④足を組んで前かがみで書いてみた場合

⑤まちがったペンの持ち方(握りしめる)の場合

⑥正しい姿勢、正しい持ち方の場合

体験してみて感じたことは、筆者の場合、①、③が一番書きにくかったということです。

字の中心をとらえづらく、バランスよく書くことは難しかったですね。自分が書いた字も見えづらいですし、変に力が入ってしまいました。

また視線が大きくずれているのでしっくりこない感が大きかったです。

②については体の右側なので①、③よりかは書きやすいかったですが、文字のバランスはとりづらく感じました。

④については普段姿勢が悪い中で書くことに慣れているためか、”華”という字は一番よく書けました(汗)しかし前屈みのためか力みが入ってしまいました。

⑤については全体的に力が入った線質になっています。やはりさらさらと柔らかい線を出すことはできないペンの持ち方だと感じました。

⑥についてはまだ慣れないため、ぎこちない字になってしまいましたが、1つの字だけでなく、全体が見やすいというメリットに気づきました。

広い視野でバランスを見ながら書くことができるので、今後練習を積めば文章としても中心が通った整った字が書きやすいであろうことはわかりました。

 

結果、姿勢や視線、紙の位置を正しくすることは整った字を書くために大切なポイントだと実感できました。

スポーツでも基本の姿勢が大事ですよね。ペン字も同じく、基本をおろそかにしてはいけないことを身をもって体験できましたよ。

まとめ

今回は基本に忠実であることが字をきれいに書くのに大切なポイントであることをお伝えしました。

ペンの持ち方は気にしたことがあるけど、姿勢や目線、紙の位置など、あまり気にしたことがない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし正しい方法をあらためて知り実践してみると、書きやすさを感じることができると思います。

すぐにはわかりづらいですが、字への影響もあるのでペンの持ち方だけでなく、姿勢や目線、紙の位置を見直してみませんか?

基本を制するものはすべてを制す!だと筆者は信じています。

 

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